『96時間 リベンジ』の上映時間は短すぎるか?

どっかで観たような・・・

『96時間 リベンジ』を観賞した。前作から1年後ぐらいの設定のようだ。娘も父親もまあ平和に暮らしている。しかし元妻の環境はあまり芳しくないようだ。

元妻役を演じている女優さん、どっかで観たぞと思ったが(街で見かけたわけではないが)結局思い出せなかった。後で調べると、ファムケ・ヤンセンという人で『X-MEN』シリーズに出演してたということだ。なるほど。

(前作に登場してたかすら覚えてないが)

本作のおもな舞台はトルコのイスタンブールで、バザールの屋根でチェイスするシーンがあるのだが、これも最近似たようなシーンを観た。『007 スカイフォール』だ。スカイフォールでは、何と屋根の上でバイクのチェイスが繰り広げられた。

リーアム・ニーソン演じるブライアンの格闘シーンやカーアクションはカット割りがすごく細かくて、カメラがぐりんぐりん動くので、しっかり観てると酔ってしまいそうだ。この感じも何かと似ているなと思ったが、それは「ジェイソン・ボーン」シリーズだ。

上映時間92分は短すぎるのか

おじさんはこれまでの観賞経験から、映画の上映時間は基本的に120分以上必要だと思っている。それ以下の時間だと起承転結までしっかりストーリーが展開しないし、展開できたとしても、内容が深く描き切れないと思う。
90分の映画を作るんだったら、あと20分を足して伏線をしっかり描き、もう10分で最後のどんでん返しを描いてあっと言わせてもらいたいと思うのだ。

では、この『96時間 リベンジ』はどうだったか。上映時間は92分だ。
結論としては、決して短いとは感じなかった。元々ストーリーはシンプル極まりないし、あっというどんでん返しも必要ないのだ。家庭の状況や、リベンジの背景もあっさり描いているが、そこもそれぐらいでいいのだろう。
そういう事もあって、この映画の92分はちょうどいい気がした。これ以上長いと、ブライアンも疲れ切ってしまうだろうし。

(ちょっと年齢的にきつい感じがした)

それにしても、おじさんの上映時間120分下限論は、あっさり改めるべきかも知れないなぁ。



「宇宙戦艦ヤマト2199」のテレビ放映が決定

『宇宙戦艦ヤマト2199』(全26話)のテレビ放映が決まったらしい

ストーリーは、かつて放映された初期の『宇宙戦艦ヤマト』シリーズをベースに、現代風に新たに作り直されたものだそうだ。つまり、あらすじ的には「西暦2199年、地球は謎の星ガミラスより遊星爆弾の攻撃を受け、人類滅亡まであと一年と迫っていた・・・」というやつである。
リニューアル版は、既に部分的に劇場公開していたり、DVDで販売されていたりしていたようだ。今回TV放映されるのは、その全編ということになるのだろうか。

ヤマトが最初に放映されたのは1974年とのこと

おじさんも当時、最初の放送ではその存在や面白さを知らなかったのだが、再放送で観て見事にハマッてしまった口だ。
なかでも、もっとも印象に残って好きだったのは、ハンシャエイセイホウがでてくる回だ。あと、冷静なデスラー総統も悪役ながら気に入ったし、当然ながら森雪のロングヘアやスリムなスタイルにも惹かれた。

(今あらためて観たとき、当時と同じような印象を持つとは思えないが)

実写映画版も2010年公開された

2010年には、実写映画版である『SPACE BATTLESHIP ヤマト』が製作され公開された。邦画はほとんど劇場に足を運ばないのであるが、この映画はなんとなく気になって観に行ったのだ。
ガミラスのデスラー総統を一体どんな俳優がどう演じるのか期待して観ていたが、あまりに意外な展開に呆然としたことを思い出した。

旧ファンを裏切らず、なおかつ新しい要素が満載のものを期待する

過去のヤマトシリーズでは、人気に伴い何シリーズかTV放映や劇場公開するうちに、製作側の商業主義的な感じが見え隠れしてやや冷めてしまった感があった。ストーリーや制作手法がファンの想いとあまりにかけ離れてしまうと、どうしてもそうなってしまうのだ。

(基本的にすごく面白ければ、そういう事は問題にならないのだろうが)

今回の放映を自分が観るかどうかはわからないが、大ヒットとはいかなくても、それなりに面白く話題になるものであって欲しい。今の子供たちや若者に見向きもされないとしたら、それはちょっと寂しいものがある。

それにしても、
「何もかも、みな懐かしい」


『007 スカイフォール』がアカデミー賞ノミネート

シリーズ歴代最多となる5部門にノミネート

007シリーズ50周年を記念する第23作目の『スカイフォール』が、アカデミー賞の歌曲賞、作曲賞、撮影賞、音響編集賞、音響賞の各部門にノミネートされた。今回の作品はシリーズ最高の全世界興行収入を記録しており、批評家たちからの評判もよく、アカデミー賞の有力候補になるのではとの期待もあった。
ところが、ふたを開けてみればノミネートはされたものの、主要な部門(作品賞、脚本賞、監督賞や各男優賞・女優賞など)にはひとつもノミネートされず、期待していただけにとても残念。

(作品賞や主演男優賞は狙えたような気もするがなぁ)

 

いろんな意味で、これまでとはひと味違う『007』

『007 スカイフォール』は50周年を節目としてか、これまでのシリーズに敬意を表しながら、過去からの訣別→新たなる出発を感じさせる内容だ。前半はシリーズのお約束が新旧入り交じった形で登場して歴代シリーズファンにはたまらない。
しかし、後半になると雰囲気が一変する。これってほんとに007シリーズ? と疑わせるほどの重厚な感じ。
ボンドガールの扱いも、これまでとはちょっと違う。強いていえば、本作のボンドガールは「M」なのかも。最初に出てくるボンドガールが、あんな事をしたのにやけにボンドに馴れ馴れしいのも気になったが、その理由も後でわかる。

過去のシリーズのしがらみを洗い流して、新しいスタートのはずの本作なんだが、最後にはあっといわせる場面もあって、思わず次回作はどうなるんだろうと期待させられてしまう。

いろんな名シーンがあったが、一番印象に残ってしまったのは、タイトルバックの映像とアデルの主題歌だ。一度聴くと、頭に残ってなかなか離れない。これだけ印象深く頭にこびりつくというのは、やはり名曲なのだろう。
アカデミー賞歌曲賞は、アデルの『スカイフォール』で決まりだ。

(個人的な予想であり、はずれても何の責任もとれまてん)

 
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